医学生の病院見学は何回・何個行く?回数の目安と1回で十分か・複数回見学すべきかを研修医が解説

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「病院見学って、何回行けばいいの?」「全部で何個の病院を見学すればいい?」「1回で十分?それとも同じ病院に何回も行くべき?」——病院見学の計画を立てている医学生のみなさんは、こんな疑問を持っているのではないでしょうか。

  • 病院見学の回数の目安を知りたい
  • 医学生は全部で何個の病院を見学するもの?
  • 同じ病院に1回で十分?複数回行くべき?
  • 2回目・3回目の見学では何をすればいい?

結論から言うと、私の経験からおすすめする病院見学の回数の目安は、見学する病院は全部で5〜10か所くらい、そのうち受験する病院には2回以上(人気病院なら3回)です。

私は、4・5年生のうちに合計7〜8か所の病院を見学し、受験した病院には3回ずつ行きました。一方で、受けないと決めた病院は1回だけでした。つまり、「1回で十分か」は、その病院を受けるかどうかで決まります。

この記事では、地方国公立医学部を卒業し、現在は市中病院で研修医1年目として働いている私が、病院見学は何回・何個行くべきか、1回で十分な病院と複数回見学すべき病院の違い、1回目・2回目・3回目でやることを、実体験をもとに解説します。

医学生P
ぷく

同じ病院に3回も行くと、さすがに病院の自動ドアにも顔を覚えられた気がしてきます。でも、その「また来たね」こそが、病院見学の回数を重ねる意味なんです。

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病院見学は何回・何個行く?回数の目安

目安:全部で5〜10か所、受ける病院は2〜3回

病院見学の回数の目安を、「何個の病院を見るか」と「1つの病院に何回行くか」に分けてまとめます。

回数の目安 私の場合
見学する病院の数(何個) 5〜10か所くらい 合計7〜8か所
受験する病院への見学回数 2回以上(人気病院なら3回) 3回ずつ
受けない病院への見学回数 1回でOK 1回

これは統計ではなく、私の実体験と、マッチングの準備でよく言われる流れ(4年生のうちに候補を10〜20か所ピックアップし、5年生の見学で5〜10か所に絞っていく)をもとにした目安です。

マッチングの平均登録数から逆算する

何個の病院を見学すればいいかは、マッチングで希望順位を登録する病院の数から逆算するとわかりやすいです。

厚生労働省の発表では、令和7年度のマッチングで、参加者が希望順位表に登録した研修プログラムの数は平均5.22プログラムでした。マッチングに登録するには、その病院の採用試験を受ける必要があります。そして、受ける病院には見学に行っておきたいので、少なくとも受験する病院の数(4〜5か所前後)+比較のために見る病院が、見学する病院の数の目安になります。

出典:厚生労働省「令和7年度の医師臨床研修マッチング結果をお知らせします」(令和7年10月23日公表)
https://www.mhlw.go.jp/content/10803000/001604578.pdf

マッチングの仕組みやスケジュールは、こちらの記事で詳しく解説しています。
関連記事:医学生のマッチング対策!仕組みとスケジュール【医学部就活】

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病院見学は1回で十分?複数回見学すべき?

1回で十分な病院:受けないと決めた病院

私が1回しか行かなかったのは、見学してみて「受けない」と決めた病院です。

4・5年生のうちは、受けるかどうかに関係なく、大人気の病院から地元の病院まで幅広く見て回りました。比べる対象があると、「自分はこういう病院が合う」「この病院は自分には合わない」がはっきりします。受けないと決まった病院に、2回目の見学は必要ありません。

複数回見学すべき病院:受験する病院

一方で、受験する病院には、2回以上見学に行くのがおすすめです。ある程度人気のある病院なら、最低3回は行ったほうがいいと思います。私も、受験した病院には3回ずつ行きました。

私が受験したのは3つの病院で、2つは地方都市の中くらいの人気の病院、1つは毎年定員に余裕がある病院でした。どの病院にも、3回ずつ足を運んでいます。

「1回で十分か」の答えは、受けない病院なら1回、受ける病院なら2回以上(人気病院なら3回)。見学の回数は、その病院への本気度に合わせて変えましょう。

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1回目の見学は「お見合い」、2回目は「デート」、3回目は「ご両親へのあいさつ」。いきなり3回目のつもりで行く必要はありませんが、本命には段階を踏んで通いましょう(笑)

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複数回見学に行ってよかったこと

実際に、受験する病院に何回も見学に行ってよかったと感じたことは、次の3つです。

①顔を覚えてもらえた

2回目、3回目と見学に行くと、研修医の先生や担当の方に顔を覚えてもらえました。病院にとって研修医の採用はとても大事なので、何度も足を運ぶことは、それだけで志望度の高さのアピールになります。

②志望動機・面接の材料が増えた

見学の回数が増えるほど、「見学で実際に見たこと・感じたこと」のストックが増えます。私は、履歴書の志望動機に病院見学での具体的な体験を書き、面接でも見学で印象に残ったことを話しました。1回だけの見学では、どうしても材料が足りなくなります。

③採用試験の情報が手に入った

何度か通って研修医の先生と打ち解けると、採用試験の形式や過去問、面接で聞かれたことなどの情報も聞きやすくなります。こうした情報は、ホームページにはまず載っていません。

研修医の先生にこっそり聞きたい質問や、質問のタイミングは、こちらの記事で解説しています。
関連記事:病院見学で見るべきこと・聞くべきこと|見るべきポイント・項目と質問リスト、質問の仕方とタイミング

1回目・2回目・3回目の見学でやること

同じ病院に何回も行くなら、毎回、目的を変えるのがポイントです。同じ科を同じように見学しても、得られる情報は増えません。私は、次のように目的を変えて見学していました。

回数 目的 やること
1回目 雰囲気の確認 研修医の雰囲気・人間関係、救急や当直の様子を見る。自分に合う病院かを判断する
2回目 別の科を見る 1回目と違う科を見学して、病院を多面的に知る。志望動機の材料を集める
3回目 あいさつ 採用試験の前に、「この病院で研修したい」という気持ちを伝えに行く

1回目:雰囲気を確認する

1回目は、研修医の雰囲気や人間関係を見て、自分に合う病院かどうかを確かめるのが目的です。迷ったら、研修医の働き方がよくわかる救急科か、初期研修で一番長く回る内科を見学するのがおすすめです。

2回目:別の科を見学する

2回目は、1回目とは別の科を見学します。科によって、研修医の関わり方や上級医の雰囲気は意外と違います。将来進みたい科があれば、その科を見ておくのもよいでしょう。

申し込みメールにも、「前回は○○科を見学したので、今回は○○科を見学したい」と理由を書くと、志望度の高さが自然に伝わります。

2回目以降の見学の申し込みメールの例文は、こちらの記事で紹介しています。
関連記事:【医学生】病院見学の申し込みメール例文・テンプレ|書き方・2回目以降・返信が来ない時・電話とメールどっち?

3回目:採用試験前のあいさつ

3回目は、採用試験の前の「あいさつ」です。私の最後の見学も、6年生の夏、採用試験の前でした。このころには、受ける病院はもう決まっているので、「この病院で研修したい」という気持ちを伝えに行くつもりで行きましょう。

学生気分ではなく、「この病院で働く研修医候補」として見られていることを意識して行くのが大切です。

病院見学の回数で注意したいこと

6年生は見学の回数に制限がある病院も

病院によっては、6年生の見学の回数や期間を制限しているところがあります。たとえば東京警察病院では、6年生の見学は5月6日〜7月16日の間で、1回に限るとしています(2026年10月時点の公式サイト)。「同じ科の見学は1回まで」としている病院もあります。

受けたい病院に何回か行くなら、1回目・2回目は5年生のうちに済ませておくと安心です。

見学の回数や時期の制限は、病院や年度によって違います。2回目以降の見学を申し込む前に、必ず病院のホームページで最新の案内を確認してください。

回数だけ増やしても意味はない

見学の回数が多いほど有利、というわけではありません。毎回、目的を持って見学し、見たこと・聞いたことをメモしておくことが大切です。何も考えずに同じ科を3回見ても、得られるものは1回分とあまり変わりません。

交通費と時間も考える

遠方の病院に何回も通うと、交通費と時間がかかります。長期休みに同じ地域の病院を2〜3か所まとめて回る、病院や県の交通費支援を使う、などの工夫をしましょう。

病院見学の交通費支給や、都道府県の交通費助成は、こちらの記事で解説しています。
関連記事:【医学生】病院見学の交通費は支給される?交通費補助のある病院と県の交通費助成(補助金)の調べ方

医学生P
ぷく

見学の回数は、スタンプラリーではありません。スタンプを集めるより、1回1回の見学で「何を持って帰るか」が大事です!

病院見学の回数に関するよくある質問

Q. 同じ病院に何回も見学に行くのは普通?迷惑じゃない?

A. 普通です。受験する病院に複数回行く医学生は多く、私も3回ずつ行きました。ただし、病院が決めている回数の制限は守りましょう。

Q. 受ける病院に1回しか見学に行けなかったら不利?

A. 1回だけだから必ず不利、ということはないと思います。ただ、顔を覚えてもらう機会や、志望動機・面接の材料は少なくなります。見学に行けない分は、説明会や合同説明会、オンラインの説明会などで情報を集めておきましょう。

Q. 何年生から何回くらい行けばいい?

A. 4年生のうちは情報収集が中心で、行ければ1〜2か所。5年生の長期休み(特に夏休み)に幅広く見学し、6年生は受ける病院に絞って通う、という流れがおすすめです。

学年別の病院見学のスケジュールは、こちらの記事で詳しく解説しています。
関連記事:医学生の病院見学はいつから?時期・いつまで・何週間前に申し込むかを医学部4〜6年の学年別スケジュールで解説

Q. 毎回お礼メールは送るべき?

A. 送りましょう。2回目以降のお礼メールでは、前回と違う科を見たことや、研修のイメージがより具体的になったことを書くと、志望度の高さが伝わります。

2回目以降のお礼メールの例文は、こちらの記事で紹介しています。
関連記事:【医学生】病院見学のお礼メール例文・テンプレ|送るタイミング・宛名・返信の仕方、お礼状はいらない?

まとめ:病院見学の回数は「受けるかどうか」で決める

  • 病院見学の回数の目安は、全部で5〜10か所くらい、受ける病院には2回以上(人気病院なら3回)
  • 私は合計7〜8か所を見学し、受験した3病院には3回ずつ行った
  • 令和7年度のマッチングの平均登録数は5.22プログラム。受験する病院の数から逆算する
  • 受けないと決めた病院は1回で十分。受ける病院は複数回見学する
  • 複数回行くと、顔を覚えてもらえる・志望動機や面接の材料が増える・採用試験の情報が手に入る
  • 1回目は雰囲気の確認、2回目は別の科、3回目は採用試験前のあいさつ
  • 6年生の見学に回数制限がある病院もあるので、1・2回目は5年生のうちに

病院見学は、回数そのものより、1回1回の見学で何を見て、何を感じたかが大切です。とはいえ、本命の病院には何度も足を運ぶ価値があります。この記事を参考に、自分なりの見学計画を立ててみてください。病院見学に行く医学生の参考になればうれしいです。

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