楽天経済圏とは、日常生活で必要なサービスをできる限り楽天グループが提供するサービスに統一して使うことを指します。
楽天経済圏でうまく暮らせば、たくさんのポイントを効率的にためることができ、年間1万円~3万円の節約ができます。そうすれば、一人暮らしで生活の苦しい大学生でも、友達と旅行に行ったり、ちょっとお高い飲食店で美味しい食事を食べたりすることもできるようになるでしょう!
この記事では、楽天経済圏のメリット・デメリットを紹介したうえで、楽天経済圏の攻略方法を紹介していきます。
01楽天経済圏のメリット・デメリット
02楽天経済圏の攻略法
1.SPUを上げて、楽天市場で生活必需品を買う
2.楽天銀行にかかわる制度を利用する
3.その他のコツ
4.満点を取ろうとしない
メリット
・お得に生活できる
楽天カードや楽天銀行のデビットカードを使って決済することで、ポイントを毎回支払の1~2%受け取ることができます。
ここまでは他のクレジットカードと変わらないかもしれませんが、楽天経済圏にはさらにお得なポイントバックをしてくれる楽天市場というアプリがあります。そこでは、SPU(super point up program)という制度があり、SPUをあげることで、ポイントの還元率を5~15倍にまで上げることができます。
例えば、SPUを10倍まで上げておけば、もし10万円のWindowsパソコンを買った場合、1万円のポイントバックを受けられるわけです。この場合、1ポイント=1円として使うことができるため、1万円分得したことになります。
このように、多くのポイントバックを受け、実質低額でサービスを受けることができるため、お得に生活することができます。
・ポイントの使える幅が広い
楽天経済圏では幅広いサービスが展開されているため、受け取ったポイントをいろんな用途で使うことができます。
例えば、受け取ったポイントを楽天モバイルの電話料金に充てることもできますし、楽天証券の投資信託を買うために使うこともできます。また多くの一般の店舗で使うこともできます。
このように、ポイントの使える幅が広く、ポイントをもらえってもほとんど使えないという悩みやポイントを期限内に使いきれないという悩みに直面することはほとんどありません。
・管理がしやすい
楽天のサービスのほとんどがアプリになっているため、スマホの一か所に必要なアプリをまとめておいておけば、必要な時そこから利用することができます。また、必要なサービスは楽天カードや楽天銀行のデビットカードを使って決済することになりますが、その時、楽天カードや楽天銀行というアプリを使うことでその月の支出が管理しやすくなります。
このようにアプリを使うことで、お金やサービスの管理がスマホで簡単にできます。
・節約が楽しくなる
楽天ポイントは他のポイントに比べてたまりやすい傾向にあります。そのため、楽天経済圏で暮らすと、ポイントがたまっていくのが一目でわかるため、日々の生活をお得に暮らしている感があって、とてもうれしくなります。たまったポイントで、実質0円で外の美味しい料理が食べられたらやはりうれしいですよね。このように、楽しく節約をすることができます。
デメリット
・最初の作業が手間
楽天経済圏では幅広いサービスが展開されているため、楽天経済圏でうまく暮らすためには、まずいろいろなサービスに会員登録しなければなりません。サービスに加入することによって、SPUをあげていかなければならないため、この会員登録は必須になってきます。この作業が面倒です。
・制度の変更の把握が手間
楽天経済圏では制度の見直し、変更が時々起こります。
例えば、SPUでは楽天会員になることでポイント+1倍、楽天銀行から楽天カードの引き落としをすることで+2倍というようにポイントUPのプログラムが決められています。この条件の中に楽天証券のSPUにより、500円分以上のポイント投資で+1倍というものがありましたが、2022年4月から3万円以上のポイント投資(投資信託と米国株式)で+1倍へと変更になります。
このように、楽天経済圏に関わる様々な制度が時々変更されます。この制度を知って、活用していかなければ、楽天経済圏で暮らすメリットが薄れてしまうので、制度変更を随時見ていかなければならないのは面倒です。
1.SPUを上げて、楽天市場で生活必需品を買う
2.楽天銀行にかかわる制度を利用する
3.その他のコツ
SPUとは、様々な条件をクリアすることで、楽天市場で商品を買ったりするときのポイント還元率を段階的にあげられるプログラムのことです。
SPUをあげることで、楽天市場で買い物をするときのポイント還元率が5~10倍、多い時にはキャンペーンなどによりなんと約50倍にまで上げることもできます。
このポイントを効率的に稼ぎ、うまく使うことが楽天経済圏攻略のコツなので、SPUのアップは積極的に行っていきましょう。
・楽天会員 +1倍
会員登録を済ませるだけでポイント還元率が+1倍アップします。
・楽天カード(年会費無料) +2倍
年会費永年無料の楽天カードを利用して楽天市場で買い物をすることでポイント還元率が+2倍アップします。
・楽天市場アプリ +0.5倍
楽天市場のアプリを通して商品を買うだけでポイント還元率が+0.5倍アップします。
・楽天銀行 +1倍
クレジットカードの引き落とし先を楽天銀行にすることで、ポイント還元率が+1倍アップします。
・楽天モバイル +1倍
加入して利用するだけでポイント還元率が+1倍アップします。
※SPUアップのために利用するのは本末転倒となるため控えましょう。そのサービスを使いたいときポイントアップしているから、ついでに買いたかった商品を買う程度のスタンスで利用するようにしましょう。
・楽天ひかり +1倍
楽天ひかりのマンションプラン、またはファミリープランの契約でポイント還元率が+1倍アップします。
・楽天トラベル +1倍
月5000円以上の利用でその月のポイント還元率が+1倍アップします。
・楽天ブックス +0.5倍
月1000円以上の利用でその月のポイント還元率が+0.5倍アップします。
・楽天Kobo +0.5倍
1回の注文で1000円以上のお買い物をするとその月のポイント還元率が+0.5倍アップします。
・楽天ビューティー +0.5倍
月3000円以上の利用でその月のポイント還元率が+0.5倍アップします。
このキャンペーンによってSPUを上げたいときはエントリーが必要なので忘れないようにしましょう。また、このキャンペーンもポイントをもらうために不必要なものまで買ってしまっては意味がありません。ポイントをもらうことに主眼を置かず、必要なものだけを買うというスタンスは貫きましょう。
・0と5のつく日 +2倍
0と5のつく日はその日のポイント還元率が+2倍アップします。
・楽天お買い物マラソン 最大約+9倍
対象の店舗で商品買うごとにポイントが+1倍ずつアップします。最大9倍ほどのポイントバックが得られる特大企画です。このキャンペーンは毎月4日~11日ごろ行われています。ほしいものをある程度ためておいて、お買い物マラソンのキャンペーン中にまとめて買うとお得だと思います。
・ハッピープログラム
ハッピープログラムによりATMの利用手数料が数回無料となるため、手数料を取られることがぐっと減ります。
急に現金が必要になったときがあるのではないでしょうか。そんな時コンビニに行って引き出しても手数料を取られないのはうれしいですよね。
多くの銀行ではコンビニで現金を引き出す場合、110円~220円のATM手数料が必要となります。たった220円ですが、されど220円です。1年で支払うATM手数料は1人平均3000円程度といわれています。そう考えると大きいですよね。楽天銀行を利用して無駄な出費は減らしましょう。
また、このハッピープログラムでは、他行口座からの振り込みや他行口座への振り込み、ATM取引など普通に楽天銀行を利用しているだけでもポイントが貯まります。楽天銀行を使って普通に生活しているだけなのに、ポイントが貯まるなんてほんとにお得ですよね!
・マネーブリッジ
楽天銀行と楽天証券の口座を連携すると、優遇金利が適用されます。
残高が300万円以上の部分:0.04%/年
多くの地方銀行やメガバンクの場合、お金を預けていても金利は0.001%しか付かないことがほとんどです。つまり、楽天銀行では残高300万円以下の部分について約100倍、残高300万円以上の部分については約40倍の金利が付くということになります。
100万円預けていたら、通常10円しか金利がつくことはありませんが、楽天銀行では1000円ほど金利が付きます。1食分の食事が浮くと考えれば大きいかもしれません。
安全性についても問題ないと思います。まず日本の場合、銀行が倒産しても1000万円までは保証されるため、ほぼ考える必要もないでしょう。
・ポイントは利用期限以内にきちんと使い切る。
ポイントには付与された月の翌月末に失効する期間限定ポイントと、最後にポイントを獲得した月から1年以内にポイントを獲得しなければ失効する通常ポイントが存在します。通常ポイントは、ポイントを獲得してから1年以内にポイントを獲得する場合がほとんどなので、実質無期限のポイントといえるでしょう。
実際の店舗に行ってクレジットカードで決済した場合などにもらえるポイントは通常ポイント、イベントやキャンペーンなどによってもらえるポイントは期間限定ポイントになります。SPUによってもらえるポイントは期間限定ポイントになるので失効してしまわないよう注意が必要です。
通常ポイント=楽天カードの支払いに利用する
期間限定ポイント=楽天ペイでポイントとして支払う、楽天モバイルの支払いに充てる、楽天でんきの電気代に充てる
ポイントを楽天市場やお店で使った場合、ポイントが付与されません。そのためポイントで支払ってもポイントが得られるように通常ポイントは楽天カードの支払いに、期間限定ポイントは楽天カードの支払いには充てられないので、楽天ペイでポイントとして支払う、楽天モバイルの支払いに充てる、もしくは楽天でんきの電気代に充てるようにしましょう。こうすることで、ポイントで支払う場合にもポイントがもらえることになります。
・満点を取ろうとしない
これまで紹介したことが生活費に大きくかかわる大きな部分ですが、さらに突き詰めれば、「もっとこうした方がさらにポイントがもらえるとかお得に暮らせる」という方法があるかもしれません。
しかし、そこまで突き詰める必要はありません。パレートの法則によれば、80点をとるのに2割の時間がかかり、100点を取るのに8割の時間がかかるそうです。これまでに説明したことができていれば、8割以上の点数はとれています。これまで説明してきたことを堅実に行って、キャンペーンやSALEに振り回されないことが最大の楽天経済圏攻略法になります。自分の時間は無限ではありません。少ないポイントを集めるためにあちこち走り回るのではなく、もっと有意義に時間を使いましょう。
今回は楽天経済圏の攻略法について解説しました。楽天経済圏で暮らせば、今よりもずっとお得に暮らせます。浮いたお金は自分への自己投資やちょっとした自分へのご褒美に使ってあげてください。
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